一寺言問防災まちづくり
住民参加型まちづくりの先駆的存在であり、いまも住民による精力的なまちづくり活動が続けられている墨田区の向島。その向島でまちづくりが始まるきっかけとなったのは、昭和60年に東京都が一寺言問地区を「防災生活圏モデル事業」の対象地区として選定したことでした。マヌ都市建築研究所では、その事業当初から10年間、一寺言問地区の防災まちづくりの計画策定と事業推進に携わり、住民の方々と一緒に試行錯誤しながら、「路地尊」や各種防災広場の整備、道路の修景整備、防災まちづくり瓦版の発行など、地域の実情と意向に即したユニークな防災まちづくり活動を展開し、その後の住民による自立的なまちづくり活動へとつなげてきました。
この一寺言問地区での経験が、現在のマヌ都市建築研究所におけるまちづくりスタイルの礎になっています。